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2025.09.01

歯ぎしり・食いしばりへの新しいアプローチ ボツリヌス治療導入について

こんにちは。
大阪市福島区の歯医者、かきうち歯科矯正歯科です。

昨日、歯科医師向けに開催された
“ボツリヌス製剤”
のセミナーを受講いたしました。

一般的には美容医療のイメージが強い薬剤ですが、
歯科の領域でも大変有効に活用されており、
特に、
「咬む力が強すぎること」
によって歯や顎関節、筋肉にトラブルを抱えている方に対して、
新しい治療の選択肢として活用できるのです。

ボツリヌス製剤に何を求めるの?

咬合力が過剰な場合、歯がすり減ったり、詰め物や被せ物が壊れやすくなります。
また、歯ぎしりや食いしばりにより
・顎関節症
・肩こり
・頭痛
の原因となることも少なくありません。
従来はマウスピース(ナイトガード)による保護が中心でしたが、
それだけでは十分に症状を軽減できないケースも見られます。

ボツリヌス製剤は、筋肉の過剰な緊張を和らげる働きがあります。
咬筋(奥歯を噛みしめるときに最も強い力を出す筋肉)に適切な量を注射することで、
過度な噛みしめを抑え、筋肉や関節への負担を軽減することが可能です。
セミナーでは
・奏功させる部位や量の調整
・効果の持続期間(おおよそ3〜6か月程度)
・副作用や注意点
について詳しく学びました。
大切なのは、見た目の変化ではなく「歯とその周囲組織を守る医療」
として安全に導入することだと強調されていました。

もちろん、適応の是非に関しては、カウンセリングや診査を行った上で適応を判断します。
特に、
・寝起きの顎の痛み
・かみ合わせが不安定な場合の特定部位の過剰な力
・歯の極端な摩耗
・補綴物(セラミックなど)が頻繁に壊れる方
には有効な手段となり得ます。
治療後は、
「噛む力が楽になった」「顎の疲れが減った」と実感される方が多いと報告されています。

まとめ

当院でも、従来のナイトガードや咬合調整に加えて、
このボツリヌス治療を取り入れることで、
患者さんの多様なニーズに応えられると考えています。
歯や顎の健康を長期的に守るための新しい選択肢として、今後ご案内していく予定です。

当院では10月頃より導入を開始いたしますので、
すでに歯ぎしりや食いしばり、顎のだるさなどの症状でお悩みの方は一度ご相談ください。

福島区・野田阪神・中之島の歯医者、矯正専門医 かきうち歯科矯正歯科

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監修者情報

院長 垣内 優一

歯の治療と聞くと、「苦手」や「不安」を感じる方も多いと思います。
大阪市福島区・野田阪神の「かきうち歯科矯正歯科」では、そうした気持ちを少しでも和らげるため、患者さまとしっかりとコミュニケーションを取り、一人ひとりに根拠ある適した治療を提供することを心がけています。
5年後、10年後にも「ここで治療を受けて良かった」と思っていただけるよう、日々研鑽を積みながら、皆さまとともに歩んでいきたいと考えています。

経歴

                   
  • 大阪市福島区出身
  • 日本矯正歯科学会 認定医
  • 日本口腔インプラント学会 専修医
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