歯をぶつけた。転んで前歯が欠けた。そんな時に
すぐ行ける歯医者さんに連絡してください。「すぐに」「欠けた歯があれば持って行く」がポイントです。
その歯を戻すことを第一に
- ぶつけて歯が大きく欠けた。歯が抜けてしまった。
- 転んで歯を強打した。
- 友達とぶつかって歯が抜けてしまった。
日常において、歯の外傷は突然起こります。お子さんであれば、活発ですので、なおさらです。では、欠けてしまった歯や抜けてしまった歯は戻るのか。欠けた・抜けた後、できるだけ早くに来院していただければ、元に戻る可能性がじゅうぶんにあります。

欠けた歯・抜けた歯は絶対捨てない・乾燥させない
まず外傷を受けた所に歯のかけらや、抜けた歯そのものがないか探してください。天然の歯はその人唯一無二の形をしていますので、少しでもかけらがあれば、できるだけそのかけらを使って修復する方が、元の美しい形態に戻る可能性が高くなります。もちろん、足りない部分や細かく砕けた部分は補うことができます。そして欠けた歯・抜けた歯は乾燥させないようにしてください。
歯のかけらもそうですが、抜け落ちた歯は歯の根に重要な膜がついているため、歯の頭側を持って拾っていただき、できれば牛乳につけて容器ごと歯科医院にお持ちください。

できる限り早急に歯科医院に連絡を
歯が欠けた場合もそうですが、特に歯が抜けおちてしまった場合、できるだけ早急に歯科医院に連絡を行ってください。これはかかりつけの医院が遠ければ、最寄りの医院でかまいません。抜けた穴に戻し固定する(再植)ことを行いますが、しっかりと歯が戻るかどうかは、歯の根の周りにある柔らかい膜(歯根膜)の中にある細胞が鍵になります。
時間が経過する程、この細胞がダメージを受けてしまうので、元の位置に戻すまでのスピードが重要になります。
受傷後、牛乳につけた状態で約6時間、お口の中に含んだ状態で約2時間以内に持ってきていただければ、高確率で歯を戻せる可能性が高くなります。
すぐに牛乳を用意できる状況でなければ、下唇と歯の間に含み、飲み込んでしまうことだけ注意していただき、歯科医院にいらしてください。

なお学校であれば、専用の保存液(ティースキーパー「ネオ」)が常備されている可能性が高いので、あればそちらに浸けてお持ちください。
