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ブログ&コラム
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2023.06.15

入れ歯の日頃のお手入れ

義歯は失われた歯の機能を回復するための装置で、何本か歯が残っている場合に入れる義歯を部分義歯、全部の歯がない時に入れる義歯を総義歯と呼び、どちらも取り外して清掃します。もし義歯を口の中で入れっぱなしにしていると、細菌の温床となり、口臭や口内炎の原因になるばかりでなく、咽頭部や場合によっては肺にまで細菌が入ることがあります。

義歯についた汚れは「デンチャープラーク」と呼ばれ、さまざまな細菌や真菌のかたまりで、これを取り除くためには必ず義歯を口から外して清掃する必要があります。清掃は毎食後行うのが原則です。清掃には義歯用の歯ブラシもありますが、普通の歯ブラシを用いていただいてけっこうですが、歯磨き剤は義歯の表面を傷つけることがあるので使わないで下さい。義歯は持つとすべることがあるので、落下による破損に注意して下さい。また表面のぬめり感がとれにくい時や着色などが気になる場合には、義歯専用の洗浄剤を用いるのが有効です。義歯の機能を長持ちさせるためには、定期的に使用状態をチェックする必要がありますので、かかりつけの歯医者さんにご相談下さい。

大阪府歯科医師会学術部 垣内 康弘
歯の健康アラカルト 毎日新聞 2005/02/08 掲載