
学校検診の結果表にある「要注意乳歯」ってむし歯?
こんにちは。
大阪市福島区の歯医者、かきうち歯科矯正歯科です。

この時期、幼稚園や小学校の学校歯科検診の用紙をもらっている頃かと思います。
子供の学校歯科健診の結果票を見て
「要注意乳歯?これって虫歯?」
「歯医者にはやっぱりいった方がいいの?」
と疑問に思ったことはありませんか?
実は、要注意乳歯というのはむし歯ではありません。
”要注意乳歯=生え変わりに注意が必要な乳歯”
のことです。
詳しくは、「要注意乳歯」とは、
・こどもの歯の裏から永久歯が生えてきている
・通常の時期を過ぎても抜けていない乳歯
・グラグラせず永久歯がうまく生えてこられない可能性がある乳歯
などの状態を指します。
放置すると歯並びやかみ合わせに影響することもあるため、
場合によっては、抜歯が必要になるケースもあります。
要注意乳歯にチェックが入っている場合は、
歯科医院の診察を受けていただく方が良いでしょう。
学校歯科健診の用語解説
他にも、学校歯科健診でよく使われる用語を詳しく解説します。
●CO(シーオー):虫歯のなりかけ
「CO」とは「Caries Observation」の略で、
虫歯にはなっていないものの、表面が白く濁るなど虫歯の初期兆候がある状態を指します。
まだ削って治療する必要はありませんが、
日々の歯みがきやフッ素塗布などで進行を防ぐことが重要です。
●GO(ジーオー):歯ぐきの炎症
「GO」は「Gingivitis Observation」の略で、
歯ぐきに炎症がある可能性があることを意味します。主に歯肉炎などが疑われます。
原因は歯みがき不足や磨き残しによるプラーク(歯垢)で、
正しい歯みがきや定期的なクリーニングが必要です。
●C(シー):虫歯
「C」は「Caries(虫歯)」の略で、実際に虫歯がある状態です。
軽度から重度まであり、早めの治療が必要です。
放置すると痛みが出たり、永久歯に悪影響を及ぼす可能性もあるため、
速やかに歯科医院での診察をおすすめします。
●歯列・咬合:歯並びやかみ合わせ
「歯列不正」「咬合異常」と記載されている場合は、
・出っ歯や歯並びがガタガタしている
・上下の歯のかみ合わせにズレがある
・受け口など骨格の問題が見られる
状態です。
矯正治療を検討する目安となることもあります。
●要受診:歯科医院での精密検査が必要
健診結果に「要受診」と書かれていたら、できるだけ早く歯科医院を受診してください。
COやGOでも進行している可能性があり、プロの目でしっかり確認することが大切です。
まとめ
学校検診はあくまで「スクリーニング(ふるい分け)」であり、
診断や治療を目的としたものではありません。
小さな異常のうちに気づき、将来の健康な歯を守るきっかけにするためのものです。
健診結果に少しでも気になる項目があれば、早めに歯科医院でご相談ください。
お子さんの健やかな口腔環境のために、私たちも全力でサポートいたします。
福島区・野田阪神・中之島のこども歯科・小児矯正専門医 かきうち歯科矯正歯科
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院長 垣内 優一
経歴
- 大阪市福島区出身
- 日本矯正歯科学会 認定医
- 日本口腔インプラント学会 専修医