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2025.09.14

保険の金属って本当に身体に悪いの?

こんにちは。
大阪市福島区、野田阪神の歯科医院、かきうち歯科矯正歯科です。

保険の金属って本当に身体に悪いの?

先日、私が患者さんから実際に質問されたことです。
答えは、素材にもよりますし、一概に言えないところもありますが、
”確かに問題になることもある”
という回答になります。

そのため、今回は保険の金属についてお話ししたいと思います。

保険の金属の問題点


特に話題になるのが
「アマルガム」
「ガルバニー電流」
「金属アレルギー」
です。

アマルガム

アマルガムとは、水銀を含む歯科用合金です。
以前は保険診療で多く使われていましたが、日本で使用されていません。
水銀が含まれることから「体に悪影響があるのでは」と心配されがちですが、
口腔内で安定している限り急性の害は少ないとされます。
ただし、経年劣化で破損や溶け出しが起こる可能性があり、
現在では白く見た目にも良い、レジンへの置き換えを推奨しています。

ガルバニー電流

ガルバニー電流とは、
口の中に異なる種類の金属が入っていることで生じる微弱な電流のことです。
例えば銀歯とゴールド冠が隣接している場合、唾液を介して電気が流れることがあります。
この電流によって、
「ピリッとした刺激」「舌の違和感」「頭痛や肩こりの一因」
といった症状が報告されることがあります。
ただし必ずしも全員に症状が出るわけではなく、
感受性や金属の組み合わせによって大きく異なります。

金属アレルギー

さらに、金属修復で注意すべき点として「金属アレルギー」があります。
いわゆる保険の銀歯というのは実は銀だけでできているのではありません。
銀を中心に、金やパラジウムといった貴金属を含め、
銅やスズなど10種類近い、複数の金属の合金なのです。
中でも、含まれるニッケルやパラジウムといった金属は、
長期間の使用でイオン化して体内に取り込まれ、
”皮膚炎やかゆみ”、”手足の湿疹”など全身症状を引き起こすことがあります。
実際に皮膚科で原因不明の湿疹が調べられた結果、
口腔内の金属が原因と判明するケースも少なくありません。

また、金属が長年口の中にあることで、
歯ぐきに黒っぽい変色が現れる「メタルタトゥー」や、
歯そのものが暗く見える審美的な問題が起こることもあります。
これらは見た目の印象に大きく影響し、
患者さんが「笑いにくい」「口を開けたくない」と感じる原因にもなります。

金属は硬いため、
噛み合う歯を痛めたり、歯に過度な力が加わることで歯根破折のリスクを高めることもあります。
さらに、劣化した金属の隙間から
二次的なむし歯(再発むし歯)が生じやすいというデメリットも指摘されています。

まとめ

保険の金属が「絶対に体に悪い」というわけではありません。
しかし、長期的に見ると
劣化やアレルギー、審美的な問題などのリスクがあるのも事実です。
現在では保険適用の白い材料もあり、
金属を使わずに治療できる選択肢が広がっています。

もし、
「昔の銀歯が気になる」
「金属の影響が不安」
と感じる場合は、ぜひ一度ご相談ください。
お口の状態や体質に合わせて、最適な治療法をご提案いたします。

福島区・野田阪神・中之島の歯医者、矯正専門医 かきうち歯科矯正歯科

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監修者情報

院長 垣内 優一

歯の治療と聞くと、「苦手」や「不安」を感じる方も多いと思います。
大阪市福島区・野田阪神の「かきうち歯科矯正歯科」では、そうした気持ちを少しでも和らげるため、患者さまとしっかりとコミュニケーションを取り、一人ひとりに根拠ある適した治療を提供することを心がけています。
5年後、10年後にも「ここで治療を受けて良かった」と思っていただけるよう、日々研鑽を積みながら、皆さまとともに歩んでいきたいと考えています。

経歴

                   
  • 大阪市福島区出身
  • 日本矯正歯科学会 認定医
  • 日本口腔インプラント学会 専修医
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