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2025.11.14

口が渇く|原因と対策は?

「口の渇きを感じたことはありませんか?」

こんにちは。
大阪市福島区、野田阪神の歯科医院、かきうち歯科矯正歯科です。

ふとした時に「最近、口が乾く」「朝起きると口の中がネバつく」と感じたことはありませんか?
一時的な乾燥であれば問題ないことが多いですが、慢性的に口が渇く状態が続く場合は「ドライマウス(口腔乾燥症)」の可能性があります。放っておくと、虫歯や歯周病、口臭、さらには食事や会話に支障をきたすこともあります。
今回は、口の渇きがもたらす影響や主な原因、そして歯科医院やご自宅でできる対策について詳しく解説します。


口の渇きがもたらす影響

唾液は、単に「口を潤す液」ではありません。
唾液には、食べ物を消化しやすくする酵素のほか、細菌を抑える抗菌成分、歯を守る再石灰化作用があります。
そのため、唾液量が減ると以下のようなトラブルが起こりやすくなります。

  • 虫歯・歯周病のリスク上昇
  • 口臭が強くなる
  • 口内炎や舌の痛み
  • 食べ物が飲み込みづらくなる(嚥下障害)
  • 義歯(入れ歯)が安定しない

このように「唾液が減る=口の防御力が下がる」状態です。特に高齢の方や薬を服用している方では、気づかないうちに進行することもあります。


口の渇きの原因

口の渇きには、さまざまな原因が関係します。代表的なものを挙げると次の通りです。

  1. 薬の副作用
     降圧剤、抗うつ薬、抗アレルギー薬など、多くの薬が唾液分泌を抑える作用を持っています。
  2. 加齢による唾液腺機能の低下
     年齢とともに唾液腺の働きが弱まり、唾液量が減少します。
  3. ストレス・緊張
     自律神経のバランスが崩れると、唾液腺の働きが抑えられます。
  4. 口呼吸
     鼻づまりや癖によって口で呼吸していると、口の中が乾燥しやすくなります。
  5. 糖尿病やシェーグレン症候群などの疾患
     全身疾患の症状として唾液分泌が減少することもあります。

歯科医院でできる対策

当院では、口の渇きの原因を見極めたうえで、以下のような対策を行っています。

  1. 唾液腺マッサージ・口腔リハビリ
     耳下腺・顎下腺・舌下腺を刺激するマッサージを指導し、唾液分泌を促進します。
     特に耳下腺からの唾液の分泌量が多いので、こちらを念入りに行います。
     また、「あいうべ体操」も有効ですので併せて指導します。
  2. 保湿剤・ジェルの処方
     乾燥が強い場合は、保湿ジェルやスプレーを使用して口腔内を潤すことができます。
     当院ではコンクールマウスジェルを使用を推奨しています。
  1. 漢方薬の処方
     口の渇きに効果がある漢方薬を併用することもあります。
     代表的なものとしては、
     - 白虎加人参湯(びゃっこかにんじんとう):熱感や強い渇きがあるタイプに。
     - 麦門冬湯(ばくもんどうとう):慢性的な乾燥や空咳がある方に。
     - 五苓散(ごれいさん):体内の水分バランスを整える働き。
     これらは体質によって合う・合わないがありますが、
     大幅に改善することもあり、当院では比較的多数の方に処方しております。

ご自宅でできる対策

毎日の生活習慣でも、口の渇きをやわらげる方法があります。

  • こまめな水分補給:一度に多く飲むより、少量を何度も摂ることが効果的です。
  • 鼻呼吸を意識する:鼻づまりがある場合は耳鼻科の受診を検討しましょう。
  • よく噛んで食べる:ガムやスルメなどを噛むことで唾液腺が刺激されます。
  • 加湿器の利用:就寝時は特に乾燥しやすいため、室内の湿度を保ちましょう。
  • アルコールやカフェインの摂取を控える:これらは利尿作用により脱水を促すことがあります。
  • 舌や頬の運動:簡単な口腔体操も唾液分泌の促進に役立ちます。

まとめ

口の渇きは「年齢のせい」や「乾燥の季節だから」と見過ごされがちですが、
実はお口や全身の健康状態を映すサインでもあります。
軽い乾燥のうちに適切な対策を取ることで、虫歯や歯周病、口臭を予防し、快適な毎日を過ごすことができます。

気になる症状が続く場合は、ぜひ一度歯科医院で相談してみましょう。
当院では、ドライマウスに関する検査や治療、生活指導、漢方処方も行っております。
「最近、口が乾くな」と感じたら、早めの受診をおすすめします。

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監修者情報

院長 垣内 優一

歯の治療と聞くと、「苦手」や「不安」を感じる方も多いと思います。
大阪市福島区・野田阪神の「かきうち歯科矯正歯科」では、そうした気持ちを少しでも和らげるため、患者さまとしっかりとコミュニケーションを取り、一人ひとりに根拠ある適した治療を提供することを心がけています。
5年後、10年後にも「ここで治療を受けて良かった」と思っていただけるよう、日々研鑽を積みながら、皆さまとともに歩んでいきたいと考えています。

経歴

                   
  • 大阪市福島区出身
  • 日本矯正歯科学会 認定医
  • 日本口腔インプラント学会 専修医
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