入れ歯
dentures
“よく噛める”を実感
入れ歯の悩みを解決
入れ歯は、失った歯を補うための歯科治療の一部です。しかし、ただ失った歯を補うだけでなく「よく噛める」ことを最大限に実現することが重要です。
「よく噛める」とは、食事を効率的に、そして快適に噛むことができる状態であり、栄養摂取だけでなく、口腔の健康、食べる喜びや楽しみにもつながります。よく噛むことで唾液の分泌も促され、口腔内の清潔さを保つことにも寄与します。
しかし、入れ歯には特有の悩みが出てきてしまう事もあり、快適に噛める生活を実感出来ていない方もいるのではないでしょうか。当院では入れ歯をお使いの方の様々な悩みに対応することが可能です。
- 入れ歯がすぐに外れてしまう
- 痛くてしっかり咬めない
- 入れ歯のバネの部分が見えるので、見た目が悪い
- 何回入れ歯を作っても、ピッタリと合う感じがしない
- しゃべりづらい
- インプラントはちょっと怖い
かきうち歯科・矯正歯科の入れ歯作製
患者様の噛み合わせのバランスが大きく崩れてしまっている場合、当院では入れ歯の作成前に治療用・噛み合わせ安定用の入れ歯をご用意することがあります。この入れ歯を使い、正しい噛み合わせに少しずつ戻し完全に安定したところで、最終的な入れ歯を作製します。入れ歯作成の際の失敗は多くの場合、患者様の口内の環境が不十分な状態で入れ歯を作成してしまうことが原因となります。きっちりと段階を踏み、その人本来のあるべき噛み合わせを取り戻してから、入れ歯を作成することで快適な入れ歯の作成が可能となります。
入れ歯は作製を始めると約4~5回の来院で完成します。それまでの流れを合わせて説明いたします。
口腔内検査
入れ歯を作るにあたり、総入れ歯ならどの程度、骨があるか、部分入れ歯ならどの歯が支えとして適切か口腔内の状態を詳細に調査し、お口に合った形状とサイズの入れ歯を設計します。これには、歯茎の形状、噛み合わせの状態、顎の動きなど、様々な要素が考慮されます。また、調査の中ではむし歯の有無や歯周病についてもしっかりと確認を行います。
現在使用中の入れ歯の調整
現在、ご使用中の入れ歯があれば、その入れ歯を修正しながら、新しい入れ歯の形を決定していくことが多いです。全くあっていない場合やほとんど使用していない場合は、治療用義歯という即席の入れ歯を作ることもあります。
お口の型取り
型取りは2回行います。
患者様に合った精密な型枠を作るために、まず概形の型取りをします。その後、患者様のお口に合わせて専用に作製した個人トレーという型枠で精密な型を取ります。この2段階の行程が精密で適合がよく快適な入れ歯を作ることに繋がります。
噛み合わせの取得(咬合採得)
入れ歯を作るに当たって、どれぐらいの高さに歯がくるかが非常に大切です。特に総入れ歯のように多くの歯を失われているケースでは、ドクターの決定した位置が噛み合わせの基本となるので、歯の高さを非常に厳密に決定することが必要です。この処置は顔とのバランスや現在お使いの入れ歯を参考にしたり様々な要素を考慮しますので、高い専門性が求められます。
仮合わせ(試適)
入れ歯を完成させる前に、仮に歯を並べた状態で想定通りにお口に適合するか、歯の高さが揃っているかなどを確認します。この確認の際に前歯の見え方など患者様のご要望を伺いながら最終的な調整を行います。
完成
仕上げに入れ歯をお口の中に入れて、ぴったりと適合しているか、しっかり噛めるかを検査し、精密に調整した上で装着します。初めて入れ歯を入れられる方は脱着の方法なども最初はコツがありますので、ご説明させて頂きます。
調整
実際に1週間程、お食事をとっていただいてから微調整を行います。その人特有の噛み癖などもあるので、よく噛んでいる部分や歯ぐきと擦れたりしている部分がないか、入念に確認を行います。通常は1~2回の調整でキッチリと使用しやすい状態に仕上がります。
入れ歯の種類
ノンクラスプデンチャー
部分入れ歯の欠点として、クラスプと呼ばれる金属のバネを残った歯に引っかけるため、どうしても見た目が悪くなります。ノンクラスプデンチャーは、バネを使わず、弾性のピンク色の樹脂を素材に使って、固定をします。審美性と表面の滑らかさに優れた入れ歯で、金属アレルギーの方にも使用可能です。
コバルトクロム床義歯
長年金属床の入れ歯材料として使用され信頼性のあるものです。金属の部分は丈夫で薄くできるため、発音もしやすく装着感に優れています。熱伝導性も良く、暖かいもの、冷たいものを美味しく召し上がっていただけます。
チタン床義歯
いちばん生体に優しく強度も十二分な優れた材質です。軽く、さらに薄くできるため、非常に舌触りが良く、違和感が少ないのが特徴です。熱伝導性にも優れ、美味しく食事を召し上がるのにおすすめの入れ歯と言えます。
マグネットデンチャー
歯の根が残っている場合は、金属の土台を歯に装着し、入れ歯側に磁石を取り付け磁力による維持力で支えるタイプのマグネットデンチャーも選択肢に入ります。歯科専用の磁石を使うため、2歯程度の装着で十分な維持力を得ることが可能です。また、磁石は入れ歯側に取り付けるため、MRIの撮影も入れ歯を外すだけで問題ありません。
2023年度より症例によって保険内でのマグネットの使用が可能になりました。口腔内を確認させていただき、適応可能であれば費用を抑えて安定する入れ歯にすることが可能です。
入れ歯で口の機能を維持
多くの歯を失ったとしても、入れ歯(義歯)を入れることで嚙み合わせのバランスが整い、口の機能を維持できます。入れ歯(義歯)を装着する目的には、以下のようなものがあります。
咀嚼能力の維持・向上
よく咀嚼(食べ物を噛む)できるようにすること。食べられる物が増え、家族と同じメニューでの楽しい食事や友人達との会食もできるようになります。
残っている歯の寿命を延ばす
入れ歯を入れることで残っている歯を正しい位置に保つことが出来ます。歯が傾斜したり挺出するのを防ぐことで清掃が悪くならないよう予防の役割を果たします。
発声を明りょうにする/顔貌(顔のつくり)を整える
分かりやすい発声は、コミュニケーション能力を高くし、快活さへと繋がります。また、若々しい表情は自信にもなります。そして、積極的に社会活動に参加できることは、閉じこもり予防になります。
嚥下機能の維持
誤嚥性肺炎の予防になる。間違って食べ物を飲み込み、体調を崩すことは若い時にはなかなか想像がつきませんが、高齢者にときどき起こる事故です。きちんとした入れ歯は、この予防になります。
身体の平衡の向上
歩行周期を安定・短縮させ、歩幅・歩行速度が増し転倒予防になる。
適切な義歯を入れて噛み合わせや歯並びを回復させることは、健全な食生活を送ること、栄養の摂取だけでなく、ADL(日常生活動作)を高め、QOL(生活の質)へと深く繋がります。
自費治療費
自費入れ歯
ノンクラスプデンチャー | ¥132,000(3歯以下) |
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ノンクラスプデンチャー | ¥165,000(4歯以上) |
コバルトクロム床義歯 | ¥275,000(片顎) |
チタン床義歯 | ¥440,000(片顎) |
マグネットデンチャー | 保険内治療 ※自費の場合は1歯¥88,000 |
金合金 | ¥550,000(片顎) |
自費の入れ歯治療に伴うリスク・副作用
- 自費で作製される入れ歯のため、保険の適用はされません。
- 金属を使用した義歯の場合、金属アレルギーのリスクがあるため、ご注意ください。
- 長期間入れ歯を装着しないと、残っている歯が傾いたり抜けたり、支える歯茎の骨が減少することがあります。
- 定期的なメンテナンスが必要です。