インプラントとは
インプラントとは、生体親和性の高いチタン製の人工歯根を歯を失ったあごの骨に埋め込み、その上に人工の歯を取り付けることで、歯としての機能を取り戻す治療法です。
臨床応用されてから40年以上の歴史があり、年々進歩を遂げ現在では非常に安全性、信頼性の高い治療法として広く普及しています。

インプラントの構造
インプラントは以下の3つの部品で構成されています。
インプラント治療は、まずあごの骨に人工歯根を埋め込むために外科手術を行います。
その後は、それが骨と結合するまで上顎で6ヵ月、下顎で3ヵ月ほど待ちます。治癒を十分に待ち、骨とインプラント体が結合したことを確認できたら、インプラントに人工の歯を取り付けます。
インプラント治療の流れ
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検査と治療方針の決定
インプラントを埋め込む位置の骨の硬さ、幅、位置によって治療法には様々な選択肢があります。インプラント治療に当たり、安全に行うことが最も大切です。
口腔内検査、全身疾患の有無や模型、レントゲンやCTを用いて最適な治療方針を決めていきます
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一次手術
一次手術の図麻酔後、骨を削りインプラント体を埋め込み、歯ぐきを閉じます。
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治癒期間
一次手術の後、通常は約3ヵ月から6ヶ月の治癒期間をおきます。この間はお口の中を清潔に保てるようメインテナンスを行い、インプラントに感染が起こらないように注意していきます。
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二次手術
骨とインプラントが結合して安定した後にインプラント体の頭の部分を露出し、そこに人工の歯との連結部分(アバットメント)を装着します。この状態で歯ぐきが治るまで、通常約1週間から4週間おきます。
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人工の歯を製作・装着
歯茎が治った時点で型を取り、初めは仮の人工の歯を作ります。色や形は人それぞれ違いますので、各々に合わせて製作して仮歯でさらに微調整を行い、最もなじむ形態にしていきます。違和感がなくなった時点で、最終的な上部構造を作製します。
インプラントの手術方法 ~ 一回法と二回法
一回法と二回法
インプラント治療には、一回法と二回法の二種類があります。この違いは、歯肉を切開する手術を1回行うか、2回行うかという点です。
一回法手術
一回法は、手術を1回だけ行います。

まず、二回法と同様に歯肉を切開してインプラントを埋め入れます。このとき、アバットメントの一部を歯肉の上に露出させた状態にします。
この状態で顎の骨とインプラントが結合する期間を経て、歯ぐきを再度切開することなく人工歯冠の作製に移ります。
二回法手術
二回法は手術を2回行います。

インプラント体を顎の骨に完全に埋まるように埋入窩(穴)を作り、インプラントを入れます。その上に歯肉を被せて縫合します。
そして、インプラントと骨がしっかりと結合するまで約3か月~6ヶ月待ちます。(治癒期間)

インプラントが顎の骨と結合したら、被せ物をセットするための2次手術を行います。
2次手術では再度歯肉を切開し、インプラント体にアバットメントを連結させます。その後、型を採って被せ物を作製し、アバットメントにセットします。
このように、インプラント体を歯肉の下に埋め込んだ状態で骨との結合期間を経てから、アバットメントを取り付ける方法が二回法です。
一回法と二回法の長所・短所
一回法は、人工歯を取りつけるまでの外科手術が一回のみ行われる方法で、歯肉の切開が一回のみで済むため患者様の体への負担が軽減されます。
ただし、お口の中にインプラント体の一部が露出している形になるため、二回法よりも感染のリスクが若干高くなると言われています。
また、多くの場合、充分な骨があることが条件となります。
ニ回法では、外科手術を二回行います。そのため、患者様の負担が一回法よりも大きくなります。
ただし、殆ど全てのケースで適用できる利点があり、歯肉を閉じてしっかりと治癒期間を設けるため、感染の可能性が低いと言われています。