年齢別小児歯科治療
ひとくちに小児歯科と言っても、年齢・状態によって、心がけること、気をつけることは違います。
個々、それぞれ異なりますので、あくまでもおおよそですが、お子さまのお口のケアは、以下のようなことに気をつけましょう。
0~1歳
まず下の歯が生後6~10ヶ月ほどで生えてきます。
歯磨き
歯が生えてきたら、最初は歯ブラシではなく指にガーゼを巻いてふいてあげましょう。
ケア・予防と生活
この頃は赤ちゃんの免疫力が高いので、甘いものばかりを与えたりしなければ、ぴかぴかに仕上げなくてもむし歯にはなりません。口の中を触れることに慣れてもらいましょう。

1~3歳
1歳半検診の頃には乳歯の奥歯が生え、歯の数は8~12本に。2歳半頃には全ての乳歯が生え揃います。そろそろ定期検診やフッ素塗布をするとむし歯予防に効果的です。
歯磨き
ブラッシングは、まだ徐々に覚えてもらう程度で構いません。
ケア・予防と生活
この時期は食生活に注意しましょう。3歳まではなるべく砂糖の入ったお菓子は控えましょう。特にスポーツドリンクなどの清涼飲料水には糖分が含まれているので、要注意です。
またむし歯菌は母子感染しますので、お父さんやお母さんが使ったスプーンをそのままお子さまが口へ入れることは、なるべく控えてください。

3~6歳
自我が発達し、いろんなことができるようになります。
歯磨き
歯ブラシもだんだんとできるようになってくる時期なので、しっかりと歯磨きの習慣を身につけてもらい、自分の歯に関心を持ってもらいましょう。完璧に磨くのはまだ難しいですから、大人の手で仕上げ磨きを必ずしてあげてください。特に奥歯2本の間は、むし歯になりやすいので、フロスを使うと効果的です。
ケア・予防と生活
指しゃぶりや下顎を前に出すなどの悪習癖があると、将来の歯並びや骨格などにも影響する可能性があるので、気になる癖や症状があれば、一度お早めにご相談ください。

6~12歳
いよいよ乳歯が抜けて永久歯が生えてきます。下の前歯から抜けかわっていくのですが、特に注意が必要なのが一番奥から生えてくる6歳永久歯。最初は生えてきたことに気づかないかもしれません。

歯磨き
6歳永久歯の生えたての頃は、歯の真ん中のくぼみが白く、むし歯になりやすいです。いちばん奥で磨きにくいですが、しっかりケアすべき箇所ですね。ブラッシングの指導を受けられることをお勧めします。
ケア・予防と生活
6歳永久歯あたりのケアは、フッ素予防が非常に効果的。また歯医者さんでシーラントという予防措置が有効です。ブラッシングの指導を受けるのも兼ねて、ぜひこの時期に歯医者さんを訪れてください。
また、この時期は歯並びが気になり始める時期でもあります。小児矯正のスタート時期は、一般的に7~8歳頃が最も適しています。

12~15歳
永久歯が全て揃う時期です。6歳永久歯の後方、前から7番目に12歳永久歯が生えてきます。

歯磨き
この時期ではお子さまも1人で歯磨きできるようになっていますから、親御さんによる仕上げ磨きのときにむし歯をみつけてもらうのが難しくなります。
ケア・予防と生活
中学生になるとテストや習い事で忙しい、クラブなどで清涼飲料水を頻回に摂るなど、お口のケアが甘くなり、むし歯にしてしまうことも起こりがちです。
大切な永久歯。むし歯ゼロを目指して3~6ヶ月毎に定期的なチェックとフッ素塗布をきっちり行いましょう。
