顎関節症とは
食事の際、口を開けると顎の内部がバキッと鳴る方。また口が開きにくかったり、開けようとすると痛みが生じるという方。これらは顎関節症と呼ばれ、近年、増加してきています。

当院には、口腔外科の専任ドクターが常駐しています。あごの痛みなどの症状がある患者様が来院、ご相談を受けています。実際のところ、顎関節症の原因ははっきりしておらず、以下のような要因がいくつか重なって起こるというところまで分かっています。
- 全身的なストレス
- 寝る時にうつ伏せで寝ている
- 歯ぎしりや食いしばりがある
- 頬杖をよくつく
- 長時間パソコンやスマホを見ている
顎関節症の方によく見られるものとして、(朝)起床時や(夕方や夜)仕事を終えた後、顎の痛みを感じるというパターンがあります。これは、寝ている間や仕事中、ストレスで歯をしっかりと咬みしめてしまっていることが多くの原因です。
現代社会では慢性的なストレスを抱えている人が多く、またパソコンを見る時間も長いことから、TCH(Tooth Contact Habit:歯列接触癖または歯牙接触癖…上下の歯を持続的に接触させる癖)と呼ばれるクセが身についてしまい、顎関節症の一因になっていると考えられます。
また顎関節症が原因で
- 頭痛
- 首や肩のコリや痛み
- 顎の疲れからくる食欲不振
…など、身体の一部分の症状から、全身に症状が出る場合まで、さまざまです。
顎関節超の主な症状
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顎やこめかみから音が鳴る(顎関節雑音)
口を開けたり閉じたりしたときに、耳の辺りで「パキッ」「ジャリジャリ」といった音が鳴るのが特徴。
これは、顎関節のクッションの役割をしている関節円板が正常な位置からずれてしまうと鳴ります。 -
口を開けるときに痛い(顎関節痛)
口を開けるときの顎の痛みですが、顎関節の炎症によって起こる場合が多いです。また開閉口のための筋肉が炎症を起こしていることもあります。
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口が開かない(開口障害)
今までしっかり口を開けられていたのに、開きにくくなった。これは関節円板が前方に大きくずれることによって起こります。
通常であれば、指3本分ぐらい縦にお口が開くのが標準とされますが、1~2本分が限界という方、開ける際に痛みが伴う方は、この開口障害が疑われます。