歯の外傷
wound
歯をぶつけた!転んで前歯が欠けた!
日常において歯の外傷は突然起こります。もし歯が欠けたり抜け落ちてしまったとしても、欠けてしまった歯や抜けてしまった歯はそのままにせず、できるだけ早く来院していただくことで欠けた・抜けた歯も元に戻る可能性があります。その際、以下の二点が重要になります。
- できる限り早急に歯科医院に連絡する
- 欠けた歯を持っていく
できる限り早急に歯科医院に連絡を
特に歯が抜けおちてしまった場合は、できるだけ早急に最寄りの歯科医院に連絡をしてください。
治療としては、抜けた穴に戻し固定する(再植)ことを行いますが、歯を戻す際に重要となる歯の根の周りにある柔らかい膜(歯根膜)の細胞は、時間が経過する程ダメージを受けてしまうため、元の位置に戻すまでのスピードが重要になります。受傷後、牛乳につけた状態で約6時間、お口の中に含んだ状態で約2時間以内に持ってきていただければ、高確率で歯を戻せる可能性が高くなります。すぐに牛乳を用意できる状況でなければ、下唇と歯の間に含み、飲み込んでしまうことだけ注意しながら歯科医院にいらしてください。
欠けた歯・抜けた歯は絶対捨てない・乾燥させない
歯が抜けたり欠けたことに気付いたら、まずは歯のかけらや、抜けた歯そのものがないか探してください。天然の歯はその人唯一無二の形をしていますので、少しでもかけらがあれば、できるだけそのかけらを使って修復する方が、元の美しい形態に戻る可能性が高くなります。もちろん、足りない部分や細かく砕けた部分は補うことができます。また来院の際は欠けた歯・抜けた歯は乾燥させないようにしてください。
歯のかけらもそうですが、抜け落ちた歯は歯の根に重要な膜がついているため、歯の頭側を持って拾っていただき、できれば牛乳につけて容器ごと歯科医院にお持ちください。
学校などで欠けた・抜けた場合
学校であれば、専用の保存液(ティースキーパー「ネオ」)が常備されている可能性が高いので、あればそちらに浸けてお持ちください。