電動歯ブラシおすすめの使い方
現在では家電量販店でもしっかりとしたコーナーが作られている電動歯ブラシ。
昔に比べ、ブラシの毛先の種類も非常に豊富になり、使用されている方も多くいらっしゃると思います。
今回は当院で推奨している電動歯ブラシのおススメの使い方・当て方を紹介します。
まず、歯ブラシの先に適量の歯磨き剤をつけてください。これは通常の歯ブラシの時と等量で構いません。一般的な歯磨き剤の量は、豆粒程度です。
電動歯ブラシ起動後は、やや弱めの振動をイメージして、ブラシの毛先を歯と歯茎の境目に90度の角度で当てるようにしてください。正しい角度を保つことで、歯垢の除去が効果的に行われます。
通常、手で磨く場合に難しい回転の運動を電動歯ブラシの場合は加えることができます。歯周ポケットから汚れを掻き出す動きとなり、効果的なプラーク除去が期待できます。
ただし、強く押し付けると、歯茎が痛む可能性があります。ご自身でイメージされるよりもやや弱い力でブラシをそっと動かし、ゆっくりと一定な動きで磨くことが大切です。
また電動歯ブラシは、細かく上下左右に動かす必要はありません。 基本的には磨きたい部位に毛先を当て、スライドさせていくようなイメージで磨きましょう。 歯の表面のような平らな部位は、毛先を垂直に当てるのが基本です。
ブラッシング後は、ブラシを軽く水洗いし水気をしっかりと拭き取ってから、ブラシ部分をキャップで保護してください。電動歯ブラシを清潔な状態に保つことで、使用感や衛生面を向上させることができます。推奨は、週末などに一度ブラシヘッドを外し、完全に清掃することです。
以上が、電動歯ブラシの正しい使い方です。現行の電動歯ブラシは歯垢や歯の汚れを効果的に除去するために改良が重ねられており、振動や回転という手磨きではなかなか難しい動きを再現できるという点で非常に優れています。ご自身の歯ぐきの状態に合わせて、適切な固さや動きで使用することでより健康な口腔環境を保つことができます。
必ずしも高価な電動歯ブラシを使用する必要はありません。
次回には、当院で推奨している電動歯ブラシと使用感の比較、また超音波ブラシとは?という項目について記載したいと思います。
院長 垣内 優一
経歴
- 大阪府枚方市出身
- 日本矯正歯科学会 認定医
- 日本口腔インプラント学会 専修医