乳歯の奥歯が早く抜けてしまったら
こんにちは。
福島区、野田阪神のかきうち歯科矯正歯科です。
今回は、”乳歯の奥歯が早く抜けてしまったら?どうしたらいいの?”
という疑問にお答えしていきます。
実際の症例を参考に
まず、上の写真をごらんください。
オレンジの丸を付けているところの乳歯の奥歯が、9歳の時点で抜けてしまいました。
前から数えて5本目のこの歯が本来、生え変わりのため、
抜けてくるのが11歳ごろですので、2年ほど早く抜けてしまった形になります。
この歯の場合は奥に見えている、6歳永久歯が手前側にズレて生えてきたことが原因で
早期脱落する結果になりました。
ほかにも、大きい虫歯で脱落、または保存が難しくなるケースがあります。
では、乳歯の奥歯が早く抜けたまま放置すると、どのようなデメリットがあるのでしょう。
・後ろの歯が手前に動いてきて、永久歯が生えるスペースがなくなる。
・かみ合わせの不正に繋がる
以上のようなことが挙げられます。
噛む力自体はそれほど低下はしません。
乳歯の奥歯が早くに抜けたときの対処法
それでは、この場合の対処法ですが、
以下の写真のような対応を行います。
奥歯に”バンドループ”と言われる器具の装着を行います。
こちらを奥歯に嵌めて、手前の入試につっかえ棒のようにワイヤーを伸ばすことで、
奥歯が手前に寄って来たり、倒れこんでしまったりすることを防ぎます。
また、ワイヤー部分を真ん中の部分が開いているループ型にすることで
中央から、永久歯が自然と萌出できるように作られています。
この装置は奥歯を全く削ることなく、仮止めの接着剤で着けるため、歯にも優しく
1本だけ奥歯が抜けたときに、第1選択となる装置です。
こちらの装置は保険の範囲内で作成することができますので、ご安心ください。
そして、バンド自体はきっちり一人一人の歯のサイズに合わせる必要があります。
そのため、バンドのサイズを小さいものから大きいものまで取りそろえる必要があります。
これは、基本的にワイヤー矯正で使う装置のため、
ワイヤー矯正も普段から行っていないと、常備している医院は少ないと思います。
当院では、ワイヤー矯正を含めた、総合的な矯正を行っておりますので、
いつでもあらゆるサイズのご用意があります。
万が一、乳歯が早く抜けて困った。という場合はいつでもご相談ください。
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院長 垣内 優一
経歴
- 大阪府枚方市出身
- 日本矯正歯科学会 認定医
- 日本口腔インプラント学会 専修医