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2023.05.15

歯並びが悪い「不正咬合」

悪い歯並びが起こす機能的問題とその解消のための矯正

昔から美人を言い表すために、明眸皓歯(めいぼうこうし)ということばが使われてきました。きれいな口元は美人の条件の一つです。口元がきれいでない、つまり歯並びが悪い(「不正咬合」といいます)と、どのような不都合が生じるのでしょうか。大きく分けると審美的なものと機能的なものとに分けられます。

不正咬合であると、人前で大きな口を開けて笑いにくい、口元を人から見られるのが気になったり、物をうまく噛みにくい、発音しにくい、歯を磨きにくい、などといったことがあります。それでは、不正咬合とはどのような状態をいうのでしょうか。

審美的に問題となりやすい不正咬合には、次のようなものがあります。

「反っ歯(そっぱ)」といわれるもので、上顎の前歯が下顎より前に突き出した状態(上顎前突)▽「受け口」といわれるもので、下顎の前歯より前に出ている状態(反対咬合)▽「八重歯」や「乱杭歯」といわれるもので、歯並びがデコボコの状態(叢生:そうせい)▽上顎および下顎の両方の中切歯の間が開いている状態(正中離開:せいちゅうりかい)。

機能的に問題となりやすい不正咬合には、次のようなものがあります。

奥歯をかみ合わせても前歯がかみ合わず口が開いたままの状態(開咬:かいこう)▽上顎の歯が下顎の前歯のほとんどに覆い被さっている状態(過蓋咬合:かがいこうごう)▽上顎と下顎の噛み合わせが左右にずれている状態(交叉咬合:こうさこうごう)。

歯並びが悪い方は、いくつかの不正咬合の要素を併せ持っている場合が多く、その程度もさまざまです。ご自分やお子様の歯並びが気になる場合、どのような状況にあるのかを正確に知る必要がありますので、かかりつけの歯医者さんにご相談ください。

大阪府歯科医師会学術部 垣内 康弘
歯の健康アラカルト 毎日新聞 2006/01/08 掲載

監修者情報

院長 垣内 優一

歯の治療と聞くと、「苦手」や「不安」を感じる方も多いと思います。
大阪市福島区・野田阪神の「かきうち歯科矯正歯科」では、そうした気持ちを少しでも和らげるため、患者さまとしっかりとコミュニケーションを取り、一人ひとりに根拠ある適した治療を提供することを心がけています。
5年後、10年後にも「ここで治療を受けて良かった」と思っていただけるよう、日々研鑽を積みながら、皆さまとともに歩んでいきたいと考えています。

経歴

  • 大阪府枚方市出身
  • 日本矯正歯科学会 認定医
  • 日本口腔インプラント学会 専修医