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2023.03.15

歯科矯正治療の際の痛み

歯科矯正治療の痛みが小さく、治療期間が短くなってきています

結論から言うと、日常生活に大きな支障はないといえます。もちろん、痛みについては、個人差が大きいのは事実です。それでは、矯正治療に伴う痛みにはどのようなものがあるのでしょう。直接伴う痛みとしては、(1)奥歯の間に装置をいれるすき間をつくるために起こる痛み (2)ワイヤ等を装着して歯が動き始めたときに起こる痛み (3)装置を装着した時に舌やほおの内側が装置に慣れるまでに起こる違和感などが挙げられます。

ただこれらの痛みは、数日間で治まります。ほとんどの人には必要ありませんが、痛み止めの薬を用いることもできます。最近では、ワイヤの素材も進化しており、歯にかかる力が、よりマイルドに持続的に作用するように工夫されてきているため、痛みは以前より軽減され、歯の移動はスムーズに行えるようになってきています。その結果、治療期間も短縮される傾向にあります。最後に装置をはずす時の痛みもありますが、これはその場限りのものです。痛みに対して敏感な方の場合も治療の進め方を工夫することで矯正治療ができるようになってきています。

矯正治療を受けたいとお考えでしたら、かかりつけの歯科医の先生あるいは専門の歯科医にご相談ください。

大阪府歯科医師会学術部 垣内 康弘
歯の健康アラカルト 毎日新聞 2006/10/08 掲載