お口の乾燥を「見える化」する口腔水分計『ムーカス』を導入しました
こんにちは。
大阪市福島区、野田阪神の歯科医院、かきうち歯科矯正歯科です。

「最近、お口が乾きやすい」
「食事がしづらくなった」
「話しにくい」
と感じることはありませんか?
こうした症状は、加齢だけではなく口腔機能低下症のサインである可能性があります。
当院では、お口の健康状態をより正確に把握するため、**口腔水分計『ムーカス(Mucus)』**を導入しました。
今回は、ムーカスで何がわかるのか、そして口腔機能低下症との関係についてご紹介します。
口腔機能低下症とは?
口腔機能低下症とは、加齢や全身疾患、生活習慣などの影響により、お口の機能が少しずつ低下している状態を指します。
以前は「年齢のせい」と考えられていた変化も、現在では早期に発見し、適切なトレーニングや治療を行うことで改善・進行予防が期待できることが分かっています。
口腔機能低下症では、以下のような項目を総合的に評価します。
- お口の乾燥(口腔乾燥)
- 舌や唇の動き
- 噛む力
- 舌の力
- 飲み込む力
- お口の清潔さ など
その中でも、お口の乾燥はさまざまな機能低下のきっかけとなる重要な項目です。
ムーカスで何を測定するの?
ムーカスは、お口の粘膜表面に軽く触れるだけで、**口腔内の湿潤状態(水分量)**を短時間で測定できる医療機器です。
検査時間は数秒程度で、痛みもありません。
この検査によって、
- お口がどの程度乾燥しているか
- 唾液によって十分に潤っているか
- 口腔乾燥の程度
を数値で客観的に評価できます。
「なんとなく乾燥する」という感覚だけでは分からない状態も、数値化することで現在の状態や治療後の変化を確認しやすくなります。
お口が乾燥するとどんな影響があるの?
唾液には、
- 虫歯や歯周病を予防する
- 細菌の増殖を抑える
- 食べ物を飲み込みやすくする
- 発音を助ける
- 粘膜を保護する
といった重要な働きがあります。
そのため、お口が乾燥すると、
- 虫歯や歯周病になりやすい
- 口臭が強くなる
- 入れ歯が痛みやすい
- 食べづらい
- 飲み込みにくい
- 話しづらい
など、さまざまな症状につながります。
口腔機能低下症と診断された場合は?
検査の結果、口腔機能低下症が認められた場合には、お一人おひとりのお口の状態に合わせた改善プログラムをご提案します。
例えば、
お口の乾燥が強い場合
- 水分補給の方法や生活習慣の見直し
- 唾液腺マッサージ
- 保湿ジェルや口腔保湿剤の使用方法の指導
- 歯科で処方できる漢方薬の使用(保険内)
- お薬の影響が疑われる場合は医科との連携
舌や口の動きが低下している場合
- 舌や唇の体操
- 発音訓練(パ・タ・カ・ラ体操)
- お口周りの筋力トレーニング
飲み込みや噛む力が低下している場合
- 咀嚼機能の評価
- 飲み込みのトレーニング
- 必要に応じた補綴治療(入れ歯や被せ物の調整・作製)
また、定期的に再評価を行い、改善状況を確認しながら継続的にサポートしていきます。
お口の健康は全身の健康につながります
お口の機能は、食べる・話す・笑うといった日常生活に深く関わっています。
口腔機能の低下を放置すると、栄養状態の悪化やフレイル(加齢による心身の衰え)の進行にもつながることが知られています。
ムーカスによる口腔乾燥の測定は、その第一歩となる大切な検査です。
「最近、お口が乾きやすい」「食べにくくなった」「むせることが増えた」など気になる症状がある方は、お気軽に当院までご相談ください。
早期に気づき、早期にケアを始めることが、いつまでも健康なお口を保つ秘訣です。
院長 垣内 優一
経歴
- 大阪市福島区出身
- 日本矯正歯科学会 認定医
- 日本口腔インプラント学会 専修医