R8年6月からの歯科医療の改定 ~診療報酬改定について~
こんにちは。
大阪市福島区、野田阪神の歯科医院、かきうち歯科矯正歯科です。

明日、R8年6月より、全国で歯科診療報酬の改定が行われます。
診療報酬とは、健康保険を使った診療において国が定めている医療費のルールです。
基本的には2年に1度見直しが行われ、時代に合わせてより良い医療を提供できるよう調整されています。
今回の改定では、
「悪くなった歯を治療する医療」から「悪くなる前に予防する医療」
への流れがより強く打ち出されました。
患者さまにとっても、今後の歯科医療を理解するうえで重要な内容となっています。
治療中心から予防中心へ
これまでの歯科医療は、虫歯や歯周病になった後に治療を行うことが中心でした。
しかし近年では、定期的な検診やクリーニングによって病気を未然に防ぐことが、
健康な歯を長く保つために最も重要であることが分かっています。
今回の改定でも、
- 定期検診
- 歯周病管理
- 口腔機能管理
- 予防メンテナンス
といった予防的な取り組みがより重視される内容となりました。
特に口腔乾燥や咀嚼能力などの機能面へのアプローチに関する項目の新設が目立ちました。
歯は一度失うと元に戻すことができません。だからこそ、「治療を繰り返さないための予防」が今まで以上に大切になります。
初診料・再診料などの見直し
今回の改定では、歯科医院の初診料や再診料
歯科医院にかかわるスタッフの賃金についても見直しが行われました。
背景には、
- 医療材料費の高騰
- 光熱費の上昇
- 医療に従事するスタッフの賃金改善
- 医療安全対策の充実
などがあります。
基本料金(初診料・再診料など)の見直しにより、窓口での支払額が数十円から数百円程度変わる場合があります。また診療内容によってはお支払い金額に若干の変動が生じる場合があります。
歯科医療のデジタル化が進んでいます
今回の改定では、医療DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進も大きなテーマとなっています。
マイナ保険証がさらに便利に
これまでマイナ保険証はカードをカードリーダーにかざして利用する方法が一般的でしたが、スマートフォンを利用した本人確認や受付方法も順次導入されていく予定です。
これにより受付手続きの簡素化や待ち時間の短縮が期待されています。
口腔内スキャナーの活用
歯科医療では、口の中を3Dデータとして読み取る「口腔内スキャナー」の活用が広がっています。
従来の型取りでは印象材をお口の中に入れ固まるのを待つ。
という流れでしたが、口腔内スキャナーを使用することで、
- 嘔吐反射がある方でも負担が少ない
- 型取り時間の短縮
- より精密なデータ取得
- 技工物の精度向上
などのメリットがあります。
当院でも患者さまの負担軽減と治療精度向上のため、デジタル技術の活用を積極的に進めています。
現在当院では、Aoralスキャン Eliteという最新鋭のスキャナーを導入しております。

型取りが苦手だったという方は是非ご相談ください。
キャンセル料について
今回の診療報酬改定に関連して、「歯科医院でキャンセル料が保険診療でも発生するようになるのではないか」という話題が一部で取り上げられました。
しかし、一般的な保険診療においてはそのような設定はしない。
という通達が厚労省よりつい3日前に発表されております。
そのため、
- 虫歯治療
- 歯周病治療
- 定期検診
- 保険診療全般
において、今回の改定によって保険診療に新たなキャンセル料が発生することはありません。
ただし、より快適に当院をご利用いただくために、以下の内容についてご理解いただければと思います。
・ご予約より10分以上遅れてこられる場合、その日の診療をお断りさせていただくことがございます。
・当日キャンセル・無断キャンセルが連続する場合、次回のご予約をお断りさせていただく可能性がございます。
私どももできる限りお待たせしない、予約の取りやすい環境を整えてまいりますので、ご協力のほどよろしくお願いいたします。
これからの歯科医療
今回の診療報酬改定から見えてくるのは、
「悪くなったら治す」から
「悪くならないように守る」への変化です。
また、デジタル技術の活用によって、患者さまの負担を軽減しながら、より安全で精度の高い歯科医療が提供できる時代になってきています。
当院ではこれからも、患者さま一人ひとりのお口の健康を長期的に守るため、予防歯科と最新のデジタル技術を取り入れながら、安心して通っていただける歯科医院を目指してまいります。
お口のことで気になることがございましたら、お気軽にご相談ください。
院長 垣内 優一
経歴
- 大阪市福島区出身
- 日本矯正歯科学会 認定医
- 日本口腔インプラント学会 専修医